史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)が10日、大阪市の関西将棋会館で指された第49期新人王戦決勝3番勝負の第1局で、プロ棋士養成機関「奨励会」の出口若武(わかむ)三段(23)を破り、最年少の新人王獲得に王手をかけた。藤井の通算成績は93勝17敗。

藤井が持ち前の終盤力でじりじりと相手を追いつめ、熱戦を制した。同棋戦の参加資格は六段以下のため今年、四段から段位を3つ上げた藤井にとってはラストチャンスとなる。

新人王戦の歴代優勝者には羽生善治竜王(48)らがいて、トップ棋士への登竜門として知られる。藤井が優勝すれば、森内俊之九段(48)の17歳0カ月の最年少新人王記録を更新する16歳2カ月、31年ぶりの更新となる。

決勝3番勝負第2局は17日に関西将棋会館で指される。