4月1日に日本の囲碁史上最年少の10歳0カ月30日で初段になる、小学4年生の仲邑菫さん(9)が20日、都内の日本棋院東京本院で、台湾でトップモデルを務め、囲碁でも女性世界トップクラスの実力を持つ台湾の黒嘉嘉(コク・カカ)七段(24)と記念対局を行い、敗れた。

黒七段は、菫さんの将来性について聞かれ「9歳で、これだけ打てるのはすごいこと。間違いなく世界チャンピオンになれると思います」と断言した。その上で「基本的に9歳、10歳の子は座っていられない。彼女は、それが出来るのが強み」と、菫さんの集中力の高さを評価した。さらに「私は6歳で囲碁を覚え、9歳の頃はアマ初段くらい。9歳で、これだけ強い。すごく将来が楽しみ。夢があります」と絶賛した。

また菫さんとの初対面の印象を聞かれると「写真では、よく会って(見て)いました。会うのは初めてでしたが、会うともっとかわいい」と笑みを浮かべた。【村上幸将】