新元号「令和」初日の1日、令和“発祥の地”福岡県太宰府市で、令和の引用元となった「万葉集」の「梅花の歌」32首の序文「初春の令月にして気淑よく風和らぎ」を詠んだ大伴旅人が、730年(天平2)正月13日に自宅で開いた歌会「梅花の宴」の再現と、万葉の衣装を着た50人超によるパレードが行われた。
パレードは、1997年(平9)に万葉集をはじめとした大宰府の歴史、文学を学ぶ講座をきっかけに発足した、大宰府万葉会が主催。松尾セイ子代表(80)ら大宰府万葉会のメンバーは、「梅花の宴」当時の服装を再現した衣装を身にまとい、太宰府市役所から史跡の大宰府政庁跡まで歩き「梅花の宴」を再現。松尾代表は「1300年の時空を超え、大伴旅人卿が皆様のおそばに立たれ、多くの方を祝っていらっしゃると思います」などと感慨深げにあいさつした。
「梅花の宴」の再現は、毎年2月に太宰府市内の地域活性化複合施設「太宰府館」で開催されてきた。服飾を学んだ松尾さんが、奈良時代の文献を参考にデザインした衣装は、97年の第1回こそ紙だったが、大宰府万葉会の役員が月500円ずつ出し合い、積み立てた資金で布の衣装を100着作った。
今年も2月9日に第23回を開いたが、新元号発表から一夜明けた4月2日にも大宰府政庁跡で開催しており、この1年で3回目の開催となった。ただ2回目は有志12人が集まって行った“簡易版”で、大宰府政庁跡にフルメンバーが集っての再現は、今回が初めて。
松尾代表は「梅花の宴」の再現を終え、昼食に舌鼓を打つ参加者を見て「1年に3回もやったことはないね。2回目は考えもなく、慌ただしくやりましたけど今回はいいでしょう? 皆さんの雰囲気がいい」と喜んだ。そして「大宰府政庁跡で今後、続けられるかは、市の応援がよほどないと」と、市のバックアップに期待した。【村上幸将】

