会社法違反(特別背任)などで起訴された日産の前会長カルロス・ゴーン被告(65)の弁護団が、保釈の条件としたキャロル夫人(52)との接触禁止という保釈条件について東京地裁に申し立てた準抗告が棄却され、15日に最高裁判所に行った特別抗告が21日、棄却された。弁護団の弘中惇一郎弁護士(73)が明らかにした。

弘中弁護士は「最高裁から、つれない決定が出ました。特別抗告事由に当たらないという決定です。なぜ事由に当たらないか、何も書いていない。三くだり半の決定です。もう少し、家族、夫婦が一緒に過ごすということについて考えて欲しかった」と失望感をにじませた。同弁護士によると、ゴーン被告はつらそうな表情をしていたという。