株式投資で30万円を1億円にした元サラリーマンのマル秘テクニックの第3弾です。今回のテーマはもうけるためには「商売人に徹する」です。

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株式投資でもうけたいならば、1つだけどうしても覚悟してほしいことがあります。それは株式相場の中で「商売人として行動する」ということです。

例えばお花屋さんとして商売することをイメージしてみてください。自分の好きな花だけを仕入れたりはしませんよね。自分がいくら好きな花でもお客さんがそれを買わなければお店はつぶれてしまうからです。もうけを出すためには、商売人として、お客さんがいまどんな花をほしがっているのか、それを冷静に考えて仕入れる必要があるのです。母の日ならカーネーション、バレンタインデーならバラでしょう。

株式市場でもまったく同じです。単に好きな会社だからという理由で株を買ってはダメなのです。売る相手を全くイメージせずに株を買っているからです。お店ならつぶれてしまいます。この会社を応援したいという理由もダメです。応援は、まずは自分がお金持ちになって、その余ったお金でやりましょう。

商売人として、将来この株を買ってくれるのはこんな人だと、売る相手をイメージできる株だけを買うのです。例えばノーベル賞候補にかかわる株をはるか前に買って、発表日近くで気づいた人に売るといったことです。

もちろんイメージした相手が買いに来ず、あてが外れることもよくあります。そんな時は損を覚悟でさっさと売って、次のチャンスに備えるのです。そうして商売人としてのカンを鍛え、経験値を積んで、一流の投資家になっていくのです。

◆夕凪(ゆうなぎ) 1967年(昭42)、新潟県生まれ。電気通信大卒。大手IT企業に勤めながら04年に30万円から始めた投資資金で億超えを達成。12年に退職し、専業投資家の道を選ぶ。「イベント投資」の名付け親。ツイッターのアカウント「夕凪」で投資情報を随時更新中。著書に「スタバ株は1月に買え!」(東洋経済新報社)。