有識者でつくる財政制度等審議会が、19日に麻生太郎財務相に提出した財政運営に関する建議(意見書)で、将来の年金受給水準の低下が見込まれるとして原案に盛り込まれていた「自助努力を促していく観点も重要」との表現が削除されていたことが20日、分かった。

6日に財務省が委員に非公開で原案を示した際には明記されていたが、その後、十分な議論もないまま修正されたという。金融審議会の報告書に続く不透明な削除が表面化し、麻生太郎財務相兼金融担当相への批判は、さらに強まりそうだ。