日本維新の会は21日、今夏の参院選(比例代表)の公認候補に、地域政党「新党大地」代表の鈴木宗男元衆院議員(71)を擁立すると正式発表した。現在、入党及び公認手続きを進めている。新党大地の代表は引き続き務める。

日本維新は参院選に向け地域政党との連携を強化する中で、宗男氏が「ぜひ話を聞いてみたい」と申し出て、日本維新代表の松井一郎大阪市長と会談。日本維新からの出馬が決まった。

宗男氏は会見で「一兵卒として頑張りたい。(維新の)下働きをさせていただきたいと考えている」と意気込んだ。取り組みについては「北方領土問題はもちろん、今の私は官僚、役人の統計不正、公文書改ざんなど、だらしない人たちに、政治にカツを入れたい」とした。

自民党所属の長女、鈴木貴子衆院議員(33)についても言及。「親子ですから一緒にマイクを持っているのが一番ですが、政治家には宿命というものがある。貴子代議士は自分の立場で頑張っていただきたい。私は維新の会で責任を果たしてまいりたい。お互い、ケジメを持ってやっていきたい」と話した。

親交がある歌手松山千春(63)からは「最後の男の戦いをしましょう。私も応援します」と激励されたという。

日本維新はビザなし訪問団で訪れた北方領土の国後島で、酒に酔って戦争による北方領土奪還論に言及した丸山穂高衆院議員(35)を除名処分した。馬場氏は「逆にご迷惑をかけた分、北海道の皆様、元島民の皆様、北方領土問題にかかわる皆様に、他の政党以上にご協力させていただきたい。晴れて鈴木先生が当選させていただきましたら、先頭となって、取り組んでいただけるはず」と、北方領土問題に尽力してきた宗男氏に期待を寄せた。

宗男氏は数日前の会見に続き、この日も参院選について「年齢的にも、最後の男の戦いになる。生涯政治家ですが、選挙に出るのは最後」とした。