参院選比例代表で当選し、9年ぶりに国政復帰した政治団体「新党大地」代表の鈴木宗男氏(71)が1日、臨時国会が召集された国会に初登院した。自民党所属の長女、鈴木貴子衆院議員(33)とともに姿を見せた。

「国政に戻れたということで、鈴木宗男と書いてくれた方に万感の思いで感謝します」。貴子氏からは「しゃんとしなさい」とハッパを掛けられたという。「娘も親子で国会の場に立つのが夢だったとの思いがありますので、今日は親子で来られて本当に良かったし、巡り合わせにも感謝したい」としみじみと話した。

10年9月に受託収賄などの罪が確定し、失職した。「この9年、長い時間がたったなという思いありますし、じくじたる思いを持ちながらも、とにかく選挙で国会に戻れた。裁判所は私に黒判決だしたが、国民は私に白判決を出してくれたと思っている」と胸を張った。

貴子氏は「いよいよ本物の政治家・鈴木宗男が永田町、国会に帰ってきたんだなと思います」と感慨深げな表情を見せた。