将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が渡辺明王将(棋王・棋聖=35)への挑戦権獲得にまた1歩、近づいた。26日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第69期大阪王将杯王将戦2次予選準決勝で午後5時30分、91手で中村太地七段(31)を下した。中盤のもみ合いから積極的に仕掛けて押し切った。「激しい展開になったが、踏み込む順を選択した」と振り返った。

9月1日、大阪市「関西将棋会館」で行われる2予決勝では、初顔合わせとなる谷川浩司九段(57)との新旧中学生棋士対決が実現。プロ入りを決めたときにあこがれの棋士として名前を挙げている。「対戦できることをうれしく思います。すぐに(対局が)あるので、コンディションを整えて臨みたい」。勝てば、初の挑戦者決定リーグ入りを果たす。