東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの担当相として初入閣した橋本聖子氏(54)が13日、大臣就任後、初めて東京大会組織委員会の森喜朗会長(82)を訪問した。

萩生田光一文部科学相(56)とともに、都内の組織委員会を訪れた。

橋本、萩生田両氏とも、東京大会組織委員会理事を務めるなど、これまでも深く関わってきた。森氏は「大事な相談相手でもあった2人が、それぞれ期待のハマリ役に入られて、大変ありがたいこと。私は何もしないで、休んでいてもいいんじゃないかと思うほど。組織委員会の副大臣は2人だと思っている」などと、冗談を交えて期待を口にした。

橋本氏は「森会長に導かれて政界入りして24年。アスリートの経験を生かして、すばらしい日本の姿を描いていける舞台を作り上げるところに仕事ができることを大変、光栄に思っています」と気を引き締めた。森氏は橋本氏について「死んだ息子と同い年で、娘だと思っている。親みたいに大変厳しくやる」とエールを送った。橋本氏も森氏について「父なんです」と笑顔を見せた後「別の形の中で、そばでサポート体制を取らせていただくことができて大変光栄。しっかり役割を果たせるよう頑張っていきたい」と意気込んだ。

また、森氏は橋本氏を「人間性が豊か」と高く評価。「今は女性アスリートの答弁がすごくうまい。(橋本氏に)その理由を聞いたら『アスリートには、勝ったつもりでしゃべる練習しなさい』と教えていると。自分の気持ちを勝たせないといけないから、競技にも、ものすごいプラスになる。この方は国会議員を辞めたら学校の先生にしたらいい、と思うくらいの指導力がある」とべた褒めした。