東京都豊島区池袋のホテルで、30~40代の女性の遺体が見つかった事件で、警視庁池袋署は17日、遺体の身元は東京都江東区の無職荒木ひろみさん(36)と発表した。

荒木さんの遺体は12日午後8時15分ごろ、清掃のために入室した従業員が発見し、同31分に110番通報した。黒のTシャツに黒のスエットのズボン、黒の靴下を身に着け、ベッド脇に膝を抱えた状態で横たわり、布団圧縮袋のような大型のポリ袋1枚に入れられた上、シーツにくるまれて端が結ばれていた。部屋は無施錠で、室内に争った形跡はなかったが、頸部(けいぶ)には圧迫した疑いがある、うっ血点があり、司法解剖の結果、死因は首の圧迫による窒息だと分かった。

ホテル内の防犯カメラには、12日午後3時41分に黒っぽい上下を着た不審な男が、遺体が発見された205号室に入っていく姿が映っていた。そして同5時48分には、ショートヘアーで、黒縁の眼鏡をかけて青っぽい帽子をかぶり、リュックを背負った、荒木さんとみられる女性が入室する姿も映っていた。同7時42分には、男が部屋を出て行く姿も確認できたという。

警視庁は殺人、死体遺棄事件として男の行方を追っている。