ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で初の8強入りを果たした日本代表のジャージーサプライヤーを務めるカンタベリーオブニュージーランドジャパンが21日午後2時、日本代表公式試合用ジャージー「RWC 2019 JAPAN オーセンティックジャージ」の予約販売の受け付けを始めたが、受け付け開始段階から予約受け付けページがダウンした。アクセスすると、パソコンの画面に「このページは動作していません」と表示が出る状態が続いた。同2時5分、ページは復旧し、つながるようになったが、前日20日に準々決勝の南アフリカ戦に敗れたものの、日本全国に夢を与えた、日本代表への反響の大きさをうかがわせた。

生産、販売するのはフォワード(FW)とバックス(BK)の2種類、合計1000枚限定で、販売はトップスのみ。価格は1着5万円(税別)。公式試合用ジャージーとともに、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会の公式証明書、W杯日本大会の日本代表の対戦成績、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(49)および代表メンバー31人全員のネーム入り特別プレートをプレミアムボックスにセットして販売。予約は、決勝戦が行われる11月2日午後11時59分までカンタベリーオフィシャルサイトで受け付け、応募者多数の場合は抽選販売となる。

日本代表公式試合用ジャージーは、前回の15年の英ロンドン大会以降、約3年の歳月をかけ開発された。「日本の持つテクノロジー」、「匠(たくみ)の技」、そして「日本の伝統」の融合と調和をコンセプトに、オールジャパンの技術を結集した世界で勝つためのジャージーとなった。「日本ラグビー、日本人のもつスピリット“武士道の精神”で世界と戦う」という意味合いを込めて、「兜:KABUTO」を新たなデザインコンセプトに掲げ、伝統的な和の意匠を取り入れながらデザインを一新した。

ラグビー日本代表が予選プールAを4戦全勝で突破する快進撃を見せ、初の決勝トーナメント進出を果たしたことで、既に販売しているレプリカジャージーは、用意した20万枚が18日段階で95%売れたという。関係者によると、生産は随時、継続しているものの、新規に入荷しても半日も立たず売り切れる状況が続いているという。

公式試合用ジャージーも1000枚限定だけに、販売は抽選になることが濃厚。抽選販売となった場合、予約期間終了後、抽選結果は当選者のみにメールで連絡される。発送期間は20年1月中旬~2月下旬を予定している。