将棋の第61期王位戦予選、藤井聡太七段(17)対西川和宏六段(33)戦が28日、関西将棋会館で行われた。

この日の対局は来夏の王位戦7番勝負の挑戦者を決める戦い。今期、藤井は予選1回戦はシードで、予選2回戦では竹内雄悟五段(31)を破り、この日の3回戦を迎えた。

午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の西川は角道を開けた。後手の藤井はいつものようにお茶を一口飲んでから飛車先の歩を進めた。両者の対戦は2度目で、藤井の1勝。

王位戦は予選トーナメントを勝ち抜くと、シード選手を含めた計12人が2組に分かれて挑戦者決定リーグ戦を実施。各組の優勝者が挑戦者決定戦を行い、勝者が7番勝負へと進出する。

現在、藤井は第69期王将戦挑戦者決定リーグで通算成績3勝1敗の暫定首位。タイトル戦出場の最年少記録を持つのが屋敷伸之九段(47)で、挑戦は17歳10カ月、獲得は18歳6カ月。史上最年少での挑戦、獲得が現実味を帯びている。王位戦でも挑戦者決定リーグ入りを目指す。

持ち時間は各4時間。昼食休憩をはさみ、夜には決着する見通し。