東京都、国際オリンピック委員会(IOC)、東京五輪・パラリンピック組織委員会、政府の4者協議が1日、都内で行われ、暑さを避けるため、オリンピック(五輪)マラソン、競歩の会場を札幌市に移転することで決着した。唯一反発していた東京都の小池百合子知事が「合意なき決定」と不満をあらわにしながら渋々、容認。近代五輪124年の歴史で初めて、開催都市圏でマラソンが行われない、異常事態となった。

<小池都知事の 一問一答>

-最終的な判断はいつ

都民の大切なお金をすでに使い、移転先には東京にカネを出せと言っている人がいる。交渉をやらないと危ないと思ったし、そもそも東京大会そのものが荷崩れを起こし成功につながらない。最後の最後まで交渉ごとは続いた。昨日の夜中、今朝ほどまでやりとりを続けた結果だ。

-ワンチームでわだかまりなくやっていけるのか

「合意なき決定」でも、前に進めるものは進めないといけない。大会を成功させると、関係する人が前を向いて進むことが、機運醸成のすべての基本。そういう意味でワンチームは欠かせない。

-予備費が使われた場合、都が負担する可能性も

合意の中身は、東京都は経費を負わないと明確に白日のもとに決められている。勝手に、東京都で(負担)というのは普通あり得ない。