「銀河鉄道999」などで知られる漫画家の松本零士氏(81)が15日(日本時間16日)、滞在先のイタリア・トリノで倒れたとイタリアのメディアが報じた。原因は脳卒中とされているが、トリノに本社を置く有力紙ラ・スタンパ電子版は「集中治療室(ICU)に入った。24時間は状態を見なければいけないだろう」と報じた。

松本さんの容体について関係者は同日「容体は落ち着いている」と説明。「回復を待って退院、帰国する見通し」としている。

松本さんは代表作の1つ「宇宙海賊キャプテンハーロック」の、イタリアでのアニメ放送40周年記念イベントに招待され、14日にトリノ入りし、幾つかのイベントに出席。15日は学生との会合に出席後、「銀河鉄道999」の上映が行われるマッシモ映画館を訪れたが、息苦しさを感じるなど体調を崩し、ホテルに戻った後、レ・モリネッテ病院に救急搬送された。日本の関係者に入った連絡によると「病院で頭部の検査などを受けた。重篤な症状は見られなかった」という。

イタリアの公式ファンクラブ「松本零士文化協会」は16日フェイスブックで「先生の容体を明確にするための検査が進行中です」と報告した。