株式投資で30万円を1億円にした元サラリーマンのマル秘テクニックの第7弾です。今回は「企業の信頼度」の見極め方です。

「落ちてくるナイフはつかむな」という相場格言があります。「株価が暴落している最中に買うのは、落ちてくるナイフをつかむのと同じで、大ケガするよ」という意味です。

でもこの格言、せっかくのチャンスを逃すことにもなるので、私はこう言い換えています。「棚からぼたもちが落ちてくる」。つまり落ちてくるのは「ナイフ」ではなく「ぼたもち」だと思うのです。ただこの「ぼたもち」、腐っているかもしれませんし、すごくマズイかもしれません。それを見極める必要があるのです。

そこで重要なのは「企業の信頼度」です。古くから操業している老舗なのか、たくさんのお客さんが喜んでいるのか、真面目に仕事している会社なのか。具体的に言えば東証1部に昔からいるような企業は大抵食べても大丈夫。一方で起業から数年で、まだ世間によく知られていない新興企業はやめておいた方がいい。最近、棚からぼたもちが落ちてきました。ユー・エム・シー・エレクトロニクスという会社です。中国での不適切な会計処理により3日間連続ストップ安でした。この会社、古くから操業していますし、お客さんからの信頼も厚そう。東証1部であり、そして自主的に問題を申告していました。

これは食べられるぼたもちの可能性が高いと考え、私はストップ安明けの日に株式を購入しました。すでに売却済みで、結果は大成功でした。この投資法はリスクが高く、万が一の可能性もありますが、オススメです。ただし投資金額はかなり控えめにしてください。

◆夕凪(ゆうなぎ) 1967年(昭42)、新潟県生まれ。電気通信大卒。大手IT企業に勤めながら04年に30万円から始めた投資資金で億超えを達成。12年に退職し、専業投資家の道を選ぶ。「イベント投資」の名付け親。ツイッターのアカウント「夕凪」で投資情報を随時更新中。著書に「スタバ株は1月に買え!」(東洋経済新報社)。