会社法違反(特別背任)などで起訴された日産の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が22日午後、東京地裁から自由な接触の禁止を保釈の条件とされているキャロル夫人(52)と、都内の弘中惇一郎弁護士の事務所でビデオ会議システムを使って面談した。ゴーン被告がキャロル夫人と接触するのは4月25日に再保釈されて以来、7カ月ぶりとみられる。弁護団によると、午後1時ころから約1時間、弁護士立ち合いのもとで面談を行ったという。

保釈条件の中で、ゴーン被告とキャロル夫人の接触については、事件関係者として挙げられている面々と同様、直接、または弁護人を除く他の人間を介して面接、通信、電話などによる一切の接触をしてはならないとされていた。ただ、裁判所に対して、事前に面接、連絡を行う日時、場所、方法及び事項を明らかにして許可を申し出て、許可を受けた場合は接触できるとされていた。

ゴーン夫妻のビデオ面談については、前日21日に東京地裁が、弁護団の求めに対して面談することを認める決定をした。決定を不服とした検察の準抗告は却下された。