年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」が2日、都内で発表された。

トップテン入りした「闇営業」で受賞した写真週刊誌「FRIDAY」の藤田康雄編集長は「闇営業」という言葉は、一報を報じる際に取材した担当記者から提案されたタイトルにあったと明かした。その上で「私は知らなかった。本当に、そんな言葉があるのかい? と思ってインターネットで検索したら、ヒット数は0。つまり『FRIDAY』が報じるまで、日本ではそうは流通していない言葉。検証はしていませんが、もしかすると本当に新語だったかも知れません」と語った。

一方、主催の自由国民社の関係者は「闇営業」について「言葉自体は、元々あった」と明かした。その上で「『FRIDAY』が報じたことで、メディア各社が後追いで報じ、元々あった言葉を一般的にした」と説明した。

藤田編集長は壇上で「『闇営業』の受賞者は宮迫博之さんではないかと声もあったようですが『FRIDAY』編集部がいただきました」と言って、会場の笑いを取った。「FRIDAY」が6月19日発売の同誌で疑惑を報じた宮迫は、翌20日にロンドンブーツ1号2号の田村亮とともに会見を開いたものの、その後、同誌が報じた続報と会見の発言の食い違いも指摘されるなど“主役”の1人であったことは事実だ。

ただ、自由国民社の関係者は「闇営業」の受賞者として考えていたのは、最初から「FRIDAY」だったと明かした。同関係者は「もともとあった『闇営業』というワードを広げたのは『FRIDAY』であり(騒動の渦中にある、芸人や芸能事務所は)最初から対象にしていなかった」と説明した。【村上幸将】