株式投資で30万円を1億円にした元サラリーマンのマル秘テクニックの第8弾は「年末相場」の投資家心理についてです。この心理を知っておくと投資する上でも大いに役立ちます。
「株を枕に年を越せ」という相場格言があります。持っている株は年末に売らずにそのまま年を越した方がいいという意味です。さて、これは本当なのでしょうか。00年以降のデータについて調べたことがあります。
その結果は「年末の相場が横ばい、もしくは上昇局面にあれば、翌年の株価は上昇して始まりやすい。下落局面にあれば、翌年の株価は下落して始まりやすい」ということでした。つまり、年末に下落局面であれば相場格言に反して売ってしまった方がいいということなのです。なぜこんな結果になるのでしょうか。これは投資心理が大きく影響しているように思えます。
年末年始の長期の休みになるとヒマになるので株価について、つい妄想を膨らませます。株価下落局面にあれば恐怖心が日に日に増幅して、一刻も早く売りたくてたまらない心境になるのではないでしょうか。逆に年末が横ばい、もしくは上昇局面にあれば、株価に夢を乗せて年初に買いたくてたまらない心境になるのではないでしょうか。
では年末に株式を持ち越した場合、一体いつ売ればいいのでしょうか。過去のデータからは初日の大発会の日に売ってしまうのが一番、いいようです。初日は株価に夢を乗せてご祝儀相場で気分よく買ってくる人が多くなります。その時を狙って売るのです。
短期目的の株式ならば、年末が下落局面なら年を越さずに株式を売る。それ以外は翌年の初日に売る。過去のデータからはそんな戦略がいいようです。
◆夕凪(ゆうなぎ) 1967年(昭42)、新潟県生まれ。電気通信大卒。大手IT企業に勤めながら04年に30万円から始めた投資資金で億超えを達成。12年に退職し、専業投資家の道を選ぶ。「イベント投資」の名付け親。ツイッターのアカウント「夕凪」で投資情報を随時更新中。著書に「スタバ株は1月に買え!」(東洋経済新報社)。


