新型コロナウイルスをめぐり、世界中の研究者や機関は、治療薬やワクチンの開発に精力的に取り組んでいる。

米国立衛生研究所(NIH)は、新薬候補「レムデジビル」を投与したサルの実験で、中東呼吸器症候群(MERS)の予防や症状の軽減に効果が見られたと発表した。MERSは新型肺炎と同じコロナウイルスの仲間が原因のため、新型肺炎の治療につながる可能性があるとしている。中国では、実際に新型肺炎の患者に投与する臨床試験の計画がある。日本でも、竹本直一科学技術相が14日、患者に既存のエイズ治療薬を投与して安全性や効果を見極める治験などを進める方針を示した。