「将棋ユーチューバー」として活躍する将棋のアマチュア強豪、折田翔吾アマ(30)の師匠・森安正幸七段(72)は25日、兵庫県川西市の自宅を兼ねる「森安道上」でネットの生中継で応援した。終盤で弟子がリードを広げると「折田、行ける!」と声を張り上げた。

現在、8大タイトル戦の1つ、棋王戦に挑戦中の新鋭・本田奎(けい)五段(22)との対局に「相手が相手だけに心配していた。ドキドキしながら観戦していた」と明かした。それでも落ち着いた指し回しで白星をもぎとった弟子に「よくやった。やっと夢が実現した。こんなにうれしいことはない」と声を弾ませた。5番勝負での勝因について「以前と比べて、精神的に一回り強くなった」と話した。

終局後、会見に臨んだ折田アマは、尊敬する棋士として「師匠です」と即答。続けて「昔からお世話になった。師匠は長くプロを続けてこられた。『継続する大切さ』を教えていただいた」と話した。