政府の緊急事態宣言後、初の週末を迎えた11日、東京・渋谷は通常よりは閑散としていた。多くの飲食店が休業。渋谷センター街も行き交う人々は比較的少なかった。東京都の休業要請対象となった各カラオケ店には、臨時休業を告げる紙が張り出された。

一方、同様に休業要請対象のネットカフェや漫画喫茶は休業した店舗と営業を続ける店舗があり、対応が分かれた。都内で約30店を経営する、ある運営会社によると、この日も渋谷や新宿など全店舗で営業が行われた。同社担当者は「現段階においてですが」と前置きしながらも「今後も営業を続ける予定です」と話した。その理由について「お客様のニーズや経営的な面など、さまざまな理由から総合的な判断によるものです」と説明した。

この日、渋谷にある店舗に来店したネット関連会社勤務の女性(30)は「今日も仕事ですが、カフェなどどこもやっていないので、休業されると休憩場所がなくなるので困ります」と話した。派遣会社社員の男性(54)は「30分~1時間仮眠したり、少し休みたい時に、こういった場所がなくなってしまうと困る」とやはり休業には反対意見だった。さらに「以前は寝泊まりしていた」と明かし「ここは寝泊まりする人も多いから、みんな本当に困ると思うよ」と心配した。

また、渋谷の一部の出会いカフェは営業しており、店舗には複数の男女が来店した。カップルが成立したのか、男女が連れ立って店を後にする姿もみられた。通常週末は昼から営業する居酒屋は臨時休業していたものの、カップルや若者、年配者などが訪れ、残念そうに引き返す姿もあった。

渋谷の各薬局には買い物客が絶えなかったが、おおむねマスクの入荷はほとんどなかった。ある薬局の担当者は「もう1カ月以上、マスクの入荷はないです」と困惑した表情で話した。