発明家のドクター・中松氏(91=本名・中松義郎)が「発明の日」の18日、感染拡大に歯止めが効かない、新型コロナウイルス撲滅の新発明として「安タッチ UNTOUCH」を発表した。中松氏が、都内のドクター中松創研で日刊スポーツの取材に応じ、明らかにした。

「安タッチ UNTOUCH」は、約30センチほどのテープ状のもので、厚さは0・207ミリと極薄で2・7グラムと計量だが、原料には「複雑な化合物」(中松氏)を使っており、菌や粘着性の素材も寄せ付けないという。指先に貼れば、エレベーターのボタンをはじめとした、不特定多数の人の手が触れるものを直接、触れずに済み、接触感染の防止に効果があるという。

中松氏は2月14日に、新型コロナウイルス対策マスク「ドクター中松 スーパーメン SUPER M.E.N」を発表。透明板で顔全体を覆う溶接マスクのような形状で、目からの飛沫(ひまつ)感染を防ぐ初のマスクとして評判を呼んでいる。その中、新たに「安タッチ UNTOUCH」を発明した意図について「新型コロナウイルスは、飛沫(ひまつ)感染と接触感染を防止すれば拡大は止まる。接触拡大の完全防御のため、発明した」と説明した。

当初は、接触感染の拡大を防ぐ発明として、手袋状の新発明を開発する発想もあった。ただ、医療関係者から「現場で手袋を、ずっとしているが、指先が不自由な上、むれて困る」との声があったことを受け、指先に貼るテープ状のもので接触感染を防ぐことが出来るものを考えたという。中松氏は「エレベーターや玄関のチャイムを押す際も『安タッチ UNTOUCH』があれば安心。指と爪の間にウイルスが侵入することも防御できる」と胸を張った。

「安タッチ UNTOUCH」の裏側には目盛りがあり、切って貼ることが出来る。最小の目盛りで切り取れば、人さし指だけで1カ月分の分量がある。1枚あたりm2・7グラムと計量で、携帯していつでもどこでも使用できる。肌色のため、肌に貼っても見た目の違和感はない。パソコンやマウスからの感染事案も出てきており、中松氏は「パソコンを使う際、全ての指に貼ってもいい」と力説した。

中松氏は2月3日に、アルコールより毒性が低く、洗浄力と滅菌力がある「NAKAMAGIC(なかマジック)ウォッシュ」を発表。3月17日には、赤しそや柿、カキなど抗菌、殺菌、免疫力向上作用がある自然由来の素材を原料とした飲む新発明「Dr.NOMICORO-C(ドクター・ノミコロ・シー)」、そしてドアノブや手すり、エレベーターの押しボタンなど、手が触れる場所の除菌ができる液剤「Dr.FukiCoro-C(ドクター・フキコロ・シー)」と、新型コロナウイルス対策の新発明を、次々と世に送り出している。

中松氏は「新型コロナウイルスとの戦いは、長期戦…22年まで続くのではないか? との予測も出ている。外出の自粛や密集、密室、密接の“3密”のような圧迫的なストレスを受けるやり方だけでは乗り切れない。通常の対策だけでは、解決は難しい」と主張。その上で「普通の人が考えない、決定的な発明をして、皆様をお救いするのが発明家の使命である」と、発明の日に「安タッチ UNTOUCH」を発表した意義を強調した。【村上幸将】