堀江貴文氏(47)が設立した宇宙ベンチャー企業「インターステラテクノロジス」が28日、5月2日に予定していた観測ロケット「MOMO5号機」の打ち上げ中止を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で、打ち上げ場のある北海道大樹町の住民に不安が広がり、この日午前、町から延期要請があった。堀江氏は「大樹町民をやめます」と激怒している。

インターステラ社は今月20日、無観客での打ち上げとオンラインでの中継を発表した。しかし、酒森正人町長によると、町外から多くの人が集まることを懸念し、約20件の電話、メールが町に寄せられたという。ロケット打ち上げは自粛要請の対象ではなく、5月には種子島でH2Bロケットの打ち上げが予定されている。インターステラ社の稲川貴大社長はオンラインで会見し、「2013年から本社を置く大樹町との関係もあり、受け入れたが、コロナでの延期は全く想定していなかった。次の打ち上げは未定で、事実上の休業状態になる。月4000万円の活動費は出ていき、体力のない我々には厳しい」と話した。

堀江氏は「ロケット打ち上げはイベントじゃない」とツイートした。北海道はこの日、新たに38人の感染が確認され、累計650人となっている。