政府の新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言を受け、一時休業する店も多い日本を代表する繁華街、東京・銀座では、SNS上で助け合いの輪が広がりつつある。

創業100年の老舗和菓子店「木挽町よしや」3代目の斉藤大地さん(34)が、4月から同店公式ツイッターで「もの繋ぎプロジェクト」を展開している。老舗も世界的企業もつながり、銀座一体となって、厳しい時期を乗り切ろうとしている。

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歌舞伎座を運営する松竹の野間一平執行役員は「常日頃から企業として地域貢献を考えている」とした上で「地域できずなを深めて頑張ろう、そしてそれを発信していこうとの趣旨に感銘を受けました」。さらに「ここには町人文化の流れをくみ、一致団結して事に立ち向かう気質がある。コロナの中、地域一緒になって頑張ろう、という気になります」と話した。

ハイアットセントリック銀座東京の内山渡教(ただのり)総支配人は「『宿泊ゲストに街とつながって楽しんでもらう』がホテルのコンセプト。街とのつながりが重要で、開業前から銀座の方々とのつながりを深めてきた。銀座の中でつないでいくプロジェクトに、参加しない理由がありません」。さらに「銀座でないと、というマーケットに支えられながら、早めに街全体の活気を取り戻せれば」と話した。歌舞伎座は公演休止中、ハイアット-は5月末まで一時休業が続く。