安倍晋三首相と京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長が6日、ニコニコ生放送の番組「安倍首相に質問!みんなが聞きたい新型コロナ対応に答える生放送」に生出演した。

PCR検査の実施件数の問題について安倍首相は「保健所の業務過多、検体採取の体制に課題があるのは事実。早急に強化をしていきたい」と認めた。検査結果がすぐに出る抗原検査の例を挙げ、「あらゆる手法を使ってなるべく実態を把握したい。総力を挙げて対応する体制を作っていきたい」。山中氏は大学などの施設も活用したPCR検査の必要性を説き、「今の10倍、100倍くらいPCR能力を上げて、隔離していく、これによって経済の再開が促進されていくのでは」。さらに「PCR検査と(抗原検査)2段構えによって随分状況が改善すると思われる」と話した。

また一律10万円の追加給付について山中氏は「是非、追加の支援というものも先手先手でお願いしたい」と要望し、安倍首相は雇用調整助成金や返済免除の特例付き緊急小口基金の貸し付けなどの活用に言及。「この後さらに長引いていくという状況になってくるならば、その時の状況を見極めてさらなる対策も考えていきたい」と前向きに話した。