11日の衆院予算委員会で、抗議のツイートが相次いでいる検察幹部の役職定年を延長できるようにする検察庁法改正案について取り上げられた。

立憲民主党の枝野幸男代表に続き、国民民主党の後藤祐一政務調査会長代行に続き、共産党の宮本徹議員も抗議ツイートについて触れた。

宮本氏は「キョンキョンやきゃりーぱみゅぱみゅ、西郷輝彦さんや浅野忠信さん、いきものがかり水野良樹さんら著名な方々、芸能人の皆さんも多数が参加されていた」とツイートを紹介後「三権分立を揺るがす独裁者の発想だ」と指摘。「総理は自らの権力守るために悪法を押し通す火事場泥棒だと国民には映っている。国民の怒りをどう受け取るのか」と質問した。

安倍晋三首相は「解釈変更は法務省において適切に行ったもの」とし「内閣の恣意(しい)的な人事が今後行われるご懸念にはまったく当たらない」と正当性を強調した。

宮本氏はさらに「これだけたくさんの方が、著名人含めて、市民国民ツイッターで意思表示したのはかつてない事態ですよ。これをどう受け止めているのか」と質問したが、首相は「先ほど答弁した通りです」とだけ答えると、与野党からヤジが飛んだ。

宮本氏は「まったく国民の怒りに答えていない。国民の声に耳を傾けるつもりもない。そういう姿勢にますます危惧を持つと思う。撤回すべきだ」と強く訴えた。