新型コロナウイルス特措法に基づく休業要請の段階的解除の独自基準「大阪モデル」達成状況の「見える化」のライトアップが大阪の新世界・通天閣(大阪市浪速区)、万博記念公園の太陽の塔(大阪府吹田市)などで11日、始まった。

「大阪府新型コロナ警戒信号」と命名され、府のホームページで8日からシグナル点灯がスタート。毎日、午後6時に発表し、この日から達成状況を受ける形で、通天閣、太陽の塔などでライトアップがスタートした。

「大阪モデル」の数値の基準内は「緑」、注意は「黄」、警戒は「赤」の3色。吉村知事が15日に数値をもとに自粛要請などの解除を判断する。この日のライトアップは「黄」でスタートした。解除が決まれば「緑」に変わる。

大阪モデルの数値は<1>新たに感染した人のうち感染経路不明者の人数が10人未満<2>PCR検査で陽性になった人の割合が7%未満<3>重症患者用の病床使用率が60%未満。<1>と<2>は1週間の平均で判断する。3項目の数値を1週間連続でクリアすることが解除の条件となる。大阪での「解除」へのカウントダウンは始まった。

吉村知事はこの日、府庁で取材に応じ「大阪府内のいろんなところでライトアップをやっていきたい。民間の施設もぜひ協力していただき、広げていきたい」と話した。

さらに大阪のシンボルなどでの数値の「見える化」について「大阪全体でコロナを抑え込みながら、社会・経済活動を徐々に戻していきましょうということです。第2波、第3波が来る可能性は十分ある。そのときはみんなが一目で分かり、みんなで抑え込みましょうと。全員で共有することが、ある意味、コロナと共存することに向かっていく」と訴えた。