新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった志村けんさん(享年70)が愛飲していた焼酎に注文が殺到している。鹿児島県阿久根市で造られ、薩摩川内市の焼酎芋加工会社「海連」が販売する「伊七郎(いひちろう)」。訃報が報じられてから注文が増え、ここ2日間で約5000件の注文を受けた。同社は従業員総動員で対応している。

志村さんが焼酎好きであると聞き、事務所に焼酎を送ったことから交流が始まった。本人からお礼の電話をもらい、5年前には永井幸枝社長が東京であった舞台に招待され「いつもありがとうございます」と声をかけられたという。取材に応じた同社長は「優しくて天使みたいな人でした」と振り返った。現在は志村さんへの感謝のメッセージを添えて販売。そこには「日本中のみんなが世界中のみんながあなたのことを忘れません。志村さんありがとう」とつづられている。【南谷竜則】