緊急事態宣言が発令中の東京・銀座では23日、先週と変わらず、多くの人でにぎわいを見せた。

アルバイトのために訪れた10代女性は「25日に緊急事態宣言を解除するのは、早いと思う」と見解を示した。直近の1週間、都内新規感染者数が減少傾向にあることから「アルバイトの4~5時間ならそんなに怖さはない」と話す。午前中は人が少なかったと話すが、午後の人の多さには「不要不急なんじゃないかな」と、くぎを刺した。今後について「経済的な事を考えると早めの解除が良いと思うが、第2波を考えるとちょっと怖い」と話した。

都内から「全身脱毛のカウンセリングのため、2週間ぶりに訪れた」という親子の娘は、にぎわう銀座の様子に、「だいぶ多い」とし、「ちょっと心配だけど、マスクをしていれば大丈夫」。母は「用事があって訪れたゴールデンウイークころは、電車は1両に1人とかだったのに」と驚いた表情だった。

2人の予定が合ったのがこの日だったと話すが「正直、不要不急。言い訳をしている部分がどこかにある」と、声は小さい。目の前に広がる人の多さに、娘は「第2波が来たら、元も子もなくなる」と心配した。 週明け25日、緊急事態宣言の全面解除が検討されているが「無症状の人もいて、誰が感染しているのかわからないので、段階を踏んで再開して欲しい」(娘)。母は「これから学校も再開する。これまでの学生生活のイメージと、新しい生活様式でのギャップに、ショックを受けないか心配です」と娘を思いやった。