実業家堀江貴文氏(47)が創業した宇宙ベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」は3日、観測ロケット「MOMO5号機」を6月中に打ち上げると発表した。

インターステラ社は5月2日の打ち上げを予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で、発射場のある北海道大樹町が道内外から観客が訪れることを懸念。打ち上げ4日前に延期を要請し、堀江氏は「大樹町民をやめます」と激怒する事態になっていた。インターステラ社は「見学場封鎖」「完全無観客」「来町自粛呼びかけ」「ライブ配信」など従来の対策に加え、「立ち入り制限区域の拡大」「打ち上げ日時の発表は前日午前0時」などの措置を追加し、6月中の実施にこぎ着けた。

この間に堀江氏と同世代のイーロン・マスク氏(48)が率いる米「スペースX」は有人宇宙船「クルードラゴン」の打ち上げに成功している。オンライン会見した堀江氏は「日本に足りないのは人材の流動性と政府の支援」と悔しがりながらも、打ち上げのめどがついたことで「(大樹町民をやめるかどうかは)今、10万円の給付金の手続きをしているところなんで、その後、考えます」と話した。