東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」(東京・港区)が6日、開業した。霞ケ関-神谷町駅間に設置された。日比谷線が全線開業した1964年以来、56年ぶりの新駅誕生となる。

神奈川県横浜市から駆けつけた春宮颯一郎くん(12)は「すごくきれい」と目を輝かせた。

一方で、利用者からは「トイレが片方のホームにしかないのが不便」との声も上がった。駅構内には、中目黒行きホームにしかトイレが設置されていない。北千住行きホームとは改札外の地上に出なければ行き来できない。東京メトロによると、駅は23年に両ホームをつなぐ地下2階のコンコースが完成する予定。

新駅は、来夏に延期された東京五輪・パラリンピックの際には、都心と臨海部を結ぶ要の1つとなる。慣れない訪日外国人にとってトイレやホームの行き来ができないことは重大な問題となりうる。この点の対応についても東京メトロの広報担当者は「詳細は未定です」と前置きした上で「多言語対応のスタッフの配置」などを検討しているという。