立憲民主党の須藤元気参院議員(42)が17日、離党の意向を表明した。午後6時45分から国会内で会見し、「先ほど立憲民主党の(福山哲郎)幹事長に離党届を提出しました」と語った。東京都知事選(18日告示、7月5日投開票)を巡って経済政策などで党と意見が食い違い、折り合わなかったことから決意した。福山幹事長は離党届を受理しなかった。

須藤氏は15日、れいわ新選組の山本太郎代表(45)が東京都知事選への出馬を表明すると、「立憲としては宇都宮さん支持ですが個人的に山本さんを応援しています」と、自身のSNS(会員制交流サイト)に投稿した。立憲民主党ら3野党は、宇都宮健児氏(73=元日弁連会長)の支援を決定していた。須藤氏は慰留した福山幹事長との会談でも離党の意思を変えなかった。

須藤氏は「山本さんとは同じ就職難の世代で経済政策で共感できるし、譲れない。政治の失敗で僕らは犠牲になっている。悔しい」など、涙ながらに訴える場面もあった。元格闘家で昨年7月の参院選に立憲民主党公認で比例区から出馬し、初当選した。「議員辞職をするつもりはない。無所属で活動する」としている。【大上悟】