大阪・吹田市の大型複合施設「エキスポシティ(EXPOCITY)」。そのシンボルとなっている高さ日本一(123メートル)の観覧車「オオサカホイール」で8月1日~9月30日、体験型アトラクション「地獄のゾンビ観覧車」が開催される。スタート2日前の7月30日、本紙記者が体験乗車。その模様をリポートする。

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普段の取材はフィギュアスケート、ラグビーなどのスポーツが主戦場。それなのに、上司から「ちょっと行ってみて」と1枚の案内を渡された。場所は有名な万博記念公園のすぐ隣。大阪モノレール「万博記念公園」駅からワクワクとした気持ちで2分ほど歩くと、本日の取材現場に到着した。

大阪のシンボル「太陽の塔」と向き合うように存在感を示す、高さ日本一の観覧車。「オリジナルゾンビドリンク(税込み500円)」を手に、順番を待つことになった。カップの中では氷とともに、謎の球体が浮かんでいた。いかにも怪しい。味は実際に飲んで確かめていただきたいが「これ、なんだ?」という会話だけで楽しめる。

今回、私は1人だったが…。

さあ、いよいよ乗車だ。

ドアが閉まり、ヘッドホンをつけると、もう逃げることができない。物語はある願いをかなえるため、観覧車に乗り込んだ少女。その少女の願いは小さなことでけんか別れしてしまい、行方不明となった親友を捜すこと。観覧車で“おまじない”を唱えると、願いがかなうという…。

徐々に頂上へと進んでいく観覧車。真っ暗な密室で座席が「ガタガタ」と不気味に揺れた。185センチ、100キロの私は「やばっ」「あっ」「おっ」と恥ずかしい声を出してしまった。恐怖の演出は18分間。詳しい内容は伏せるが、本当にあっという間だった。

新型コロナウイルスの影響が懸念されるが、この企画にあたっては感染拡大防止の取り組みを行っている。非接触型の検温、手指抗菌、マスク着用等はもちろん、ゴンドラ内も毎回の降車後に抗菌作業を実施。換気口も常時開放されている。

立っているだけで汗をかく夏。心身が「ひんやり」とする体験は、いかがでしょうか。【松本航】

◆地獄のゾンビ観覧車 8月1日~9月30日に「オオサカホイール」で開催。企画専用チケットは1人1500円(通常の乗車料1000円+500円)。特別仕様ゴンドラは全4台にて稼働。