栃木県上三川町の強盗殺人事件で、通信アプリで指示を出すなどして事件を主導したとみられる40代の男について、下野署捜査本部が強盗殺人容疑で逮捕状を取ったことが27日、捜査関係者への取材で分かった。男は事件後、中国に出国。さらに東南アジアに向かった可能性があるという。
捜査本部は既に、同容疑で実行役とされる16歳の少年4人や、指示役とみられる横浜市の竹前海斗容疑者(28)、妻の美結容疑者(25)を逮捕。匿名・流動型犯罪グループ(匿流)事件として、さらに上位の指示役がいるとみて捜査していた。
捜査関係者によると、40代の男は秘匿性の高い通信アプリで竹前容疑者に指示を出したとみられる。
一方、県警は、事件の約1週間前に現場の住宅近くで、家屋に侵入するための工具を持っていたとして、ピッキング防止法違反(特殊開錠用具所持)の疑いで、茨城県八千代町大里の清掃作業員渡辺昌英容疑者(41)を再逮捕した。闇バイトに応募し、下見をしていたとみられる。少年4人や竹前容疑者夫婦との接点は確認されていない。県警は、上位の指示役はつながっているとみて捜査する。
渡辺容疑者は現場近くで不審車両に乗っているのが見つかり、盗難ナンバーを付けていたとする盗品等保管容疑で7日に逮捕されていた。同じ車に乗っていた人物2人は逃走している。
再逮捕容疑は6日午前10時40分ごろ、家屋に侵入するためのマイナスドライバー1本を軽乗用車内で所持していた疑い。県警は認否を明らかにしていない。
強盗殺人事件は14日に発生。富山英子さん(69)が自宅で殺害され、長男と次男も負傷した。(共同)

