全国高校選手権に18回出場した島根・立正大淞南高サッカー部で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生している問題で、同校がある松江市は11日夜、記者会見で現状を説明した。

11日は新たに同校の野球部3人、一般男子寮で生活する男子生徒1人の感染を確認。一般男子寮の生徒については、個人が特定される恐れがあるため、クラブ名は公表しなかった。

この日までに県外帰省中の生徒17人以外が検査を終え、同校関連の陽性者は95人(生徒93人、教職員2人)。生徒の同居人1人と同校に仕事で出入りし、8日に感染が判明した70代男性と同居者計4人を合わせると、合計100人となった。

同校は7日に終業式を実施。サッカー部と野球部の関わりについて、市の担当者は「部活同士の関わりは確認できていない」としながらも、日常的な学校生活で感染が拡大した可能性が考えられるという。

今後は陽性者や家族、同居人の立ち入り先を把握し、感染拡大防止に向けて、学校関係者以外にも積極的な検査を行っていく。