東京ベイ潮見プリンスホテルが1日、開業した。

オープニングテープカットは、プロフィギュアスケーター荒川静香(38)や、西武ホールディングス後藤高志社長(71)ら4人が行った。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、テープカッターは全員がマスクを着用、アクリル板でそれぞれの間を仕切った。本来なら東京五輪開催前の7月開業を予定していたが、コロナ禍で延期されていた。

プリンスホテルとしては都内10軒目。3~4人対応のツインルーム、2段ベッドを備えたファミリールームなど、客室は全605室。最大2324人収容できる。東京と千葉・舞浜のほぼ中間という立地の良さから観光客や修学旅行などの団体客、また、お台場、千葉市の幕張メッセでの国際会議やイベントの宿泊需要を見込んでいる。

潮見は今後、交通の要所として注目される。東京メトロ有楽町線が延伸されたり、今月10日には青海ふ頭に「東京国際クルーズターミナル」もオープンする。後藤社長は、「利便性が高く、立地もいい。来年予定されている東京五輪・パラリンピックの競技会場に近いのも魅力」と強調した。

なお、五輪の開催については「私見として、開催すべき」と、後藤社長は言及。自らオーナーを務めるプロ野球埼玉西武ライオンズを例に挙げ、「インターネットを活用したライブで臨場感を出したり、プリンスホテルの観戦プランを販売した。十分ではないが、ノウハウは資産にはなる。治療薬やワクチンが開発・製造されるという期待も込めて、開催しなくちゃいけません」と補足した。