将棋の最年少プロ、藤井聡太2冠(王位・棋聖=18)が9日、大阪市の関西将棋会館で指された第79期順位戦B級2組4回戦で、名人を5期獲得し永世名人の資格を持つ谷川浩司九段(58)を破り、今期無傷の4連勝を飾った。史上最年少の18歳1カ月で2冠獲得後、初の対局を白星発進した。

少年時代からの憧れの存在と公言するレジェンド・谷川との約1年ぶり、2度目の対局。ともに同じく14歳、中学2年でデビューした天才棋士同士。戦型は両者得意の角換わり。夕食休憩まで形勢は互角だったが、藤井が落ち着いた指し回しで勝利をたぐり寄せた。 順位戦は最上位のA級からC級2組までの5クラスに分かれて戦い、A級の優勝者が名人挑戦者となる。谷川が持つ名人獲得の史上最年少記録は21歳2カ月。これを更新するには、藤井は今後の順位戦をすべて1期で昇級する必要がある。