東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)は17日、招致活動にも尽力した安倍晋三前首相について、来夏に延期された東京五輪が無事開催されれば、国立競技場でともに開会式に出席したい考えを示した。

菅内閣で入閣した萩生田光一文科相と橋本聖子五輪相との会談内で語った。

森会長は「めでたく開会式がやれれば、一緒に並んで世界中のアスリートを迎えたい」と話した。安倍氏について、招致が決まったアルゼンチン・ブエノスアイレスでのスピーチや、新型コロナウイルスによる延期を決める際、国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長と直接、電話会談し、1年延期を決めた経緯を挙げ「非常に大きな貢献だった」と述べた。

現在、組織委にある顧問会議の最高顧問と議長を務める安倍前首相。その職が首相に充てられているものなのか、安倍氏個人なのかを研究した上でもし、首相の充て職となった場合は「安倍さんと相談した上で、ポジションは必要だと思っている」との考えを示した。