将棋の第79期名人戦順位戦B級2組、藤井聡太棋聖・王位(18)と村山慈明七段(36)との対局が21日、大阪市の関西将棋会館で始まった。藤井は開幕から無傷の5連勝を目指す。

午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の藤井はいつものようにお茶を一口飲んでから7六歩と角道を開けた。村山は、3四歩と角道を開けた。

順位戦は最上位のA級からC級2組までの5クラスに分かれて戦い、A級の優勝者が名人挑戦者となる。昇級には9勝1敗、10戦全勝の好成績が必要になる。藤井は今期の順位戦は4戦全勝。村山は2勝2敗。

両者の過去の対戦成績は村山の1勝0敗。19年8月、第5期叡王戦段位別予選七段戦2回戦で村山が勝っている。藤井は現在、公式戦3連敗中。本局で難敵を倒し、全10局の折り返しとなる対局で、全勝ターン、連敗脱出を狙う。

谷川浩司九段が持つ名人獲得の史上最年少記録は21歳2カ月。これを更新するには、藤井は今後の順位戦をすべて1期で昇級する必要がある。

持ち時間は各6時間。夜には決着する見込み。