豊島将之竜王(叡王=30)に羽生善治九段(50)が挑戦する第33期竜王戦7番勝負第2局の1日目が22日、名古屋市中区の万松寺で始まった。豊島は初防衛がかかり、羽生は前人未到の通算タイトル100期を目指す。第1局に勝った豊島が2連勝でリードを広げるか、羽生が1勝を返してタイに持ち込むか、注目の対局となる。

午前8時47分、羽生が和装姿で入室。同49分、豊島が対局場に登場した。

立会人の青野照市九段(67)。午前9時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の豊島は2六歩と、飛車先の歩を突いた。

羽生は8四歩と飛車先を突いた。戦型は角換わりに決まった。

羽生九段は17年に竜王を奪取し、自身の通算タイトル獲得記録を99期に更新。だが、18年の名人戦、棋聖戦、竜王戦で敗れ、27年ぶりに無冠となった。大台を前に足踏みが続いている。 竜王戦7番勝負は、2日制で持ち時間は各8時間。1日目は夕方に封じ手をする。2日目は23日午前9時に再開し、夜までに決着する見込み。先に4勝を挙げた方がタイトルを獲得する。