東京都は24日、新型コロナウイルス新規感染者180人と、重症者数が前日23日から10人増の51人になったことを発表した。重症者数は緊急事態宣言解除後では最多。高齢者だけでなく持病のある40代2人の重症化も判明した。

小池百合子都知事(68)も「もう1度、高齢者にうつさないように気をつけるようにという警告だと思っております」と気を引き締め直した。この日、菅義偉首相と西村康稔経済再生担当相とも会談し、政府が検討している観光支援事業「Go To トラベル」の一時停止に関して意見交換。都内での対象地域選定や、都内発着の旅行の取り扱いなど詳細を確認した。「高齢者にうつさないことや医療体制も含めて、都民の命を守れるかという観点から考えていきたい」と都庁内でも議論を重ねる意向を示した。

また、東京都議会の最大会派「都民ファーストの会」は対策条例の改正案を発表。検査を拒否し、知事の命令にも従わなかった場合、5万円以下の過料を科す内容を、30日からの都議会に提出する。