橋本聖子五輪相(56)が25日、閣議後の会見で、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会が、狂言師野村萬斎(54)率いる開閉会式の企画・演出チームを解散し、新体制を発表したことについて「大変な決断だったと思う」との見解を示した。

橋本氏は「組織委では大会の簡素化やコロナ対策を踏まえた検討をしているが、開閉会式の演出・企画においてもその一環と承知している」とした上で「どの人の心にも刻まれる開閉会式になることを願いながら、素晴らしい開閉会式になるよう注視していきたい」と話した。

また、この1年について「何時間あっても足りない。いろいろな思いがよぎります。コロナの影響で大会が史上初めて延期となり、今まで考えてもみなかった事態が起きた。大会の簡素化、延期に伴う費用節減など、21年の開催に向け、全力で取り組んできた1年だったと思います」と振り返った。さらに「来年の東京大会は本当に開催すべきなのかとご心配の声たくさんあるのも事実」とした上で「世界に向かって、世界が直面している課題の解決や提案を発信していく。それが国の責務なんだと再確認した1年だったとも思います」と話した。