橋本聖子五輪相(56)が8日、今年に入って初めて閣議後会見を行い、今夏の東京五輪・パラリンピックについて「感染症対策を万全にして、世界中に希望と勇気を届けることが私の役割」と、あらためて開催に向けて意気込んだ。

1都3県に緊急事態宣言が再発令されたことにも言及。「年末から全国的に感染者数が増えていることで、国民や関係者の皆さんが東京大会は開催できるのかという不安の声が増していると受け止めている」とした。さらに「コロナ禍、さらにはアフター・コロナを見据えた上で、心豊かで持続可能な社会を築き上げていく観点からしても、政府として国民の皆さんと共有する形で、開催する意義や価値を見いだしていくことが重要だと思っている」とし、将来的な観点からも開催する意義があると理解を求めた。

3月下旬に始まる聖火リレーまでわずか2カ月半。橋本氏は「世界が直面するあらゆる課題を解決すること、課題解決の先進国だとしっかりと示していくことが重要。希望の灯火としてスタートできるよう、感染症対策を講じながら、聖火が全国を回れるように努めていきたい」と話すなど、予定通り準備を進めていく方針を示唆した。