将棋の第14期朝日杯オープン戦の本戦トーナメント1回戦、藤井聡太2冠(18)対大石直嗣七段(31)戦が17日、名古屋市内で始まった。藤井は18年の同棋戦で15歳6カ月の史上最年少で棋戦初優勝を果たし、19年も優勝。昨年はベスト4のため1次、2次予選は免除となった。2年ぶりの優勝を目指す戦いが地元・愛知で始まった。

振り駒の結果、大石が先手に決まった。午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。大石は7六歩と角道を開けた。藤井は飛車先の歩を進めた。

両者の対戦成績は藤井の3戦3勝。勝者は同日午後2時から準々決勝で豊島将之竜王(叡王=30)と飯島栄治七段(41)の勝者と対戦する。

同棋戦は持ち時間各40分の早指し戦。棋士と女流棋士、アマチュアが参加し、1次予選、2次予選、本戦とすべてトーナメントで優勝を争う。持ち時間を使い切ると1手1分未満の早指し戦となる。本戦を戦うのはシード8人を加えた16人。決勝は2月に行われる。