米国では20日、ジョー・バイデン次期大統領(78)の就任式が行われる。トランプ大統領が式典欠席を表明。コロナ禍と議会襲撃事件もあり、極めて異例の政権交代となる。

就任式では平和な政権移行を象徴するとして新旧大統領の同席が慣例で、現職の欠席は152年ぶりという。トランプ氏の任期は20日正午(日本時間21日午前2時)まで。米メディアによると、トランプ氏は20日朝、ホワイトハウスを出て、首都ワシントン近くのアンドルーズ基地に移動。退任式典が予定され、その後、大統領専用機エアフォース・ワンでフロリダ州の別荘に向かうとみられている。

就任式は、ワシントンの連邦議会議事堂前で20日午前11時半(日本時間21日午前1時半)から行われる予定。バイデン氏が宣誓して第46代大統領に就任し、演説する。歌手レディー・ガガが国歌を歌う。

式典は規模が大幅に縮小された。毎回多くの国民が詰めかける周辺は封鎖。恒例のパレードも、バーチャル形式になるという。同夜には俳優トム・ハンクスが司会を務める特別番組が主要テレビ局やネットで放送され、歌手ジョン・ボン・ジョヴィらが出演する。

首都に最大2万5000人の州兵が配置されるなど、全米で厳戒態勢が続いている。