立憲民主党の野田佳彦元首相が15日、衆院予算委員会の質疑で菅義偉首相と対峙(たいじ)した。

冒頭で野田氏は13日夜に発生した東日本大震災の余震とされる地震が発生した際の危機管理体制を指摘した。野田氏は「午後11時8分に地震が発生し、菅首相が衆院赤坂宿舎から官邸に到着したのは同28分だった」と菅首相に確認した。その上で「首都直下型地震だったら20分では到達しない。北朝鮮のミサイルが発射されたら10分で着弾します。危機管理上、1分1秒が大事。なぜ、総理公邸に住まないのか」と追及した。

菅首相は「常に対応できるように取り組んでいる」などと公邸に住む考えのないことを示したが、具体的な理由の説明なく、「答えになっていない」と野党側からヤジが飛んだ。