丸川珠代五輪相(50)が24日、内閣府で日本オリンピック委員会(JOC)山下泰裕会長(63)、スポーツ庁の室伏広治長官(46)と就任後初めて会談した。五輪メダリスト2人からのサポートも受け、アスリートの「心」の部分を後押しし、女性が活躍出来る環境構築にも共闘を願った。

山下氏には「選手の皆さんは、こういう(コロナ禍の状況の)中で、自分がスポーツをやっても良いのかと思ったり、練習の場が制限されているとうかがっております。選手がオリンピックに専心出来るような環境をつくりたい」。さらに室伏氏にも「(東京五輪・パラリンピック組織委員会)橋本会長の人選時に、女性アスリートの皆さんからも、女性の気持ちが理解出来る会長が求められているんだなと感じた」と伝え、延期や問題発言などで生じた心的不安を取り除く役割も担う決意を明かした。

山下氏からは「オリパラをよくご存じですので大変心強い。覚悟と決意で仕事に取り組んでいる雰囲気を強く感じた」。室伏氏も「ともに国の立場として女性活躍の環境を整えていきたい」とサポートを約束。肘や拳でタッチして笑顔のあいさつをかわし、強固な連携を約束しあった。【鎌田直秀】