将棋の棋士を目指す最後の関門、第68回三段リーグ最終2局が6日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。四段(プロ)への切符2枚を争う激戦は、井田明宏(24)と高田明浩(18)がともに13勝5敗で突破した。2人は4月1日付で四段としてデビューする。

2人はいずれも藤井聡太2冠(18)と縁がある。京都市出身の井田は、昨年7月の棋聖戦で藤井七段(当時)が初めてタイトルを獲得した大阪対局の記録係。「自分が指していると思って記録を取っていた。自分も早くその場に行きたい」と抱負を語った。

高田は藤井と同学年で、同じ研究会にいた。デビュー後も出身地の岐阜県に住む。「藤井2冠は、今は雲の上の存在。東海地区で次に活躍できるようになりたい」と話していた。