女優の酒井美紀(43)が24日、都内のホテルで開かれた不二家の第126期株主総会で、新たな社外取締役として、正式に承認された。

酒井は淡いベージュのスーツに身を包んで株主総会にも出席した。総会後、ツイッターを更新。「この度、創業111年の歴史ある株式会社不二家の取締役に就任いたしました」と報告し「とても身に余る思いでございますが、愛や夢や希望溢れる不二家への貢献に鋭意努力する所存です」と“不二家愛”に満ちたコメントを寄せた。「感謝を忘れずにこれからも私らしく新しい挑戦をしていきたいと思っています。皆様いつも支えて下さりありがとうございます!」と、締めくくった。株主総会会場入り口で撮影された、自身の写真も投稿した。

不二家広報室は、酒井を社外取締役の候補として推した理由について「女優として活躍される一方で、世界の子どもたちを支援する活動もされている」として「社会貢献の観点から助言をいただくことのほか、主婦としての観点からも助言をいただけるものと判断した」と話した。11歳の男児の母親ということにも力点が置かれたようだ。

酒井は13歳で歌手デビューし、実家の静岡市に住みながら上京して芸能活動を続けた。ある日、山崎製パン本社にセーラー服で単身訪れ「私をキャンペーンガールに使ってください」と直訴し、これが後にヤマザキダブルソフトなどのCM起用につながった。

当時の山崎製パンの専務が、現在の不二家の山田憲典会長(85)で、不二家広報室によると「山田との信頼関係が昨年の酒井さんのペコちゃん70周年アンバサダー就任や、今回の社外取締役につながっているんです」と話した。

不二家は株主総会での酒井の社外取締役就任承認を受け、24日午後、ホームページの「取締役・監査役」のページに酒井の名前を刻んだ。   【寺沢卓】